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[ 本 ] 返事はいらない
2006.11.01 |Category …ブック
先日購入した、宮部みゆきの「返事はいらない」
読み終わりました。
今から、その感想でもレビューしようと思います。
▽つづきはこちら
まず、この本と出会ったキッカケから。
少し前…といっても1年ぐらい前になっちゃうんですが
知り合いが、「クロスファイア」という本を読んでまして。
私も釣られて買ってみようかな~ってなったのが
宮部みゆきという作者を知ったキッカケでした。
正直それまでは「誰それ?」状態。普段本は読まないのです(´・∀・`;)
で、そのクロスファイアを読んでから なんとなくファンになり、
彼女の名前をショップで見かけたら気にするようにはなりました。
で、最近、Amazonで「いい本ないかな~」って
あらすじを眺めながら無目的に探していたところ
「返事はいらない」という斬新なタイトルが目に留まったのです。
で、あらすじを読んでみると「失恋からコンピューター犯罪に走った女性云々...」
って書かれているじゃあないですか!
私は恋愛ものに弱かったので、
失恋からコンピューター犯罪…という流れに興味を持ち、(短絡的
(それと…これはちょっとネタバレですが
コンピュータを「パソコン」だと誤解していた点も期待が肥大化しました)
結局、悩んだ末に購入。
ただ、気になったのは、
この本は短編集だったんですよね。
もちろん、買う前からちゃんとわかっていたんですが
「返事はいらない」に多大な期待をかけていた私は
最初の1話を読み、正直落胆しました。
もっと失恋に対する描写を濃くしてほしかったとか
キャラの掘り下げをしてほしかったとか
クロスファイアのようなスリルが欲しかった、とかね。
さらに言えば「返事はいらない」を1冊フルページで
長編として物語ってほしかったくらいです。。
そんなこんなで、一度は凹んんだものの、
2話からは、ファンに言わせるところの「宮部ワールド」が展開されており
まったく飽きずに止まることなく読み進めました。
全部で6編からなる短編集なのですが、全部面白かったです。
特に気に入ったのが、「言わずにおいて」
ラストがまったく予期せぬ展開だったのが驚きましたね。
また逆に、「聞こえていますか」は
半分も読めばラストの展開があらかた予測ついてしまうのに、
それでも最後は心温まる、そんな描き方をしています。
とにかく「言いたいこと」がよくわかる、表現が上手な方です、宮部さん。
読み終わる頃には最初の落胆とか忘れてしまいました。
普通にオススメします、はい。(´ω`)
文庫で500円ぐらいなので、お安いですよ。
興味があったら読んでみてくださいな~。